研究会実績

研究会実績

1.セミナーの開催等

令和6年度においては、研究会会員企業に対する金型技術関連セミナーを、次の通り開催しました。

第1回セミナー

日時令和6年5月23日(木) 午前10時半~
セミナー内容テーマ
カーボンニュートラルの実現に向けて
講師
経済産業省・中部経済産業局
参事官(カーボンニュートラル推進担当)
木山 雅之 様
セミナー概要
気候変動における世界の動向やカーボンニュートラルに係る各種の動きに加えて、
国内のカーボニュートラルに係る政策の説明があり、最後に支援施策の紹介があった。

第2回セミナー

日時令和6年10月8日(火) 午後1時半~
セミナー内容テーマ
中小製造業におけるAI・IoT技術を用いた生産性向上
講師
株式会社テクノア
中小企業診断士、情報処理安全確保支援士、ITコーディネータ
井上 創 様
セミナー概要
金型業界の動向を踏まえて、生産性向上に向けたAI及びIoTソリューション活用事例の紹介があった。

第3回セミナー

日時令和7年1月27日(月) 午後1時半~
セミナー内容テーマ
自動車技術のトレンドと技術の変化
講師
名城大学経済学部
一般財団法人機械振興協会経済
研究所フェロー
太田 志乃 様
セミナー概要
電動化、EV化が進む自動車産業の状況についての紹介の後、
自動車産業が直面する変革期として「自動車産業」+「新たなモビリティ、サービス」=モビリティ産業が構築されつつある。
そして、この変革期に顕在化する「モノづくり」変化の状況についての紹介がされた。

ワークショップ

日時令和6年10月8日(火) 午後1時半~
ワークショップ内容KIMS(韓国材料研究所)とG-CADET(岐阜大学地域連携スマート金型研究センター)合同の材料加工に関するワークショップ

2.研究会の開催

研究会を次の通り開催しました。

研究会名

切削加工DX・見える化研究会

研究会概要

機械加工に用いられる切削工具は、製品品質に対し対して加工条件とともに大きな影響を与えるが、工具の摩耗等の状況は作業者の経験等に委ねられているのが現状である。
そのため、切削工具の状況を、センシングツール及び切削工具監視AIを活用して、実際の加工状況を見える化することにより、加工条件の算出や工具寿命の把握等にかかる研究を実施した。

研究開発の成果

  • 転削ツールホルダーよるデータ収集と解析結果
    現行工具と新工具に関して、工具摩耗、切削抵抗工具剛性の比較を行った結果、振幅や撓み等にかかる情報が得られた。
  • 旋削ホルダーによるデータ収集と解析結果
    ワーク個数と切削抵抗の増加に相関が認められた。
  • 切削工具監視AIによるによるデータ収集と分析結果
    摩耗度のデータより、数値が高い時、低い時の加工における電流値の変化を確認したが、数値の変化は認められなかった。
  • 予測シミュレーションの検討結果
    センシングツールでの抵抗値は加工数を増すにつれて増加しているが、電流値では大きな変化は見られなかった。
転削ホルダー
旋削ホルダー

3.国内外の関係機関とのネットワーク構築等

研究会企業の広域的な受発注及び技術提携等を拡大するために、国内外の関係機関とのネットワークの構築に務めており、福岡県の福岡県金型研究会や静岡県の静岡県金型技術研究会との交流を持つとともに、令和元年度に次世代金型研究会が覚書を締結したシンガポール精密工学技術協会(SPETA)との交流・情報交換を密にするために会員登録を行った。